どんな良薬にも勝る「 人 」のチカラ

@ オーストラリア (ゆうき)

先日のケアンズの旅行から一変し、ブリスベンの夏のピークは過ぎてきた様子です。

朝、晩の風が涼しく、時には肌寒いように感じられますが、それでも日中の日差しは十分夏を感じられる、そんな陽気です。
 
さて、今回は私がなぜマッサージを学ぼうと思ったのか、少し書いてみようと思います。
 
みなさんは、人が人に触れるということをどのように感じますか?
 

背中をさすってもらったとき、

頭をなでてもらったとき、

大切な人とハグをしたとき…

 
その時の感覚、思い出せますか?
 
病院で働いていた時、私の勤務する病棟には、がんと共に生きる人、自己免疫疾患など完治する方法のない病と共に生きる人がたくさんいました。。。
 
その多くの人が、病そのものや、入院生活による様々な苦痛と共に生活していました。
 
特にがんと共に生きる痛みは、現在の疼痛緩和療法でモルヒネなどの麻薬製剤を使用しても取り除くことが難しい場面がたくさんありました。それは痛みの原因が、身体的な原因だけではない要素を多く含んでいるからです。
 
想像してみてください。
 
痛みと共に眠ることはできず、一人の夜。
 
そして死を感じずにはいられない一人の夜。
 
それはきっと痛みを何十倍にも増強し、痛み止めを使ったとしても取り除くことは難しいということを、少なからず感じられるのではないでしょうか?
 
ではそのような状況で、何が効果的だったか?
 
それはやはり 人 の力でした。
 
特に家族の力は本当に偉大だと私は感じました。
 
そっとそばにいるだけでも効果はありますが、家族の手が身体、または痛みのある部分に触れていること。その手と愛情が生み出す効果は本当に素晴らしいものでした。
 
愛情をもって寄り添い、触れるそのケアは、どんなに薬を使用しても取り除くことができない痛みを取り除くことができていました。不安や恐怖といった精神的、死への対峙といったスピリチュアルな部分へ、そっと安心感を与えることができるケアがそこにはありました。
 
またそれは、代わってあげたい何かできないだろうかと、無力感と共に日々過ごす家族にとっても、大きな意味のあるケアでした。私は家族ほどのパワーはないかもしれないけれど、看護師としてもそのケアを提供できる人でありたいとそんな風に思いながらケアを考える日々を過ごしていました。
 
がんを例にあげましたが、人が人に触れるケアが生み出す効果は、病や病院に限ったことではなく、私たちの日常の中のいたるところに存在しています。特に家族の中では気づいていないだけで、人が直接触れるケアがしっかりと存在しています。
 
私はケアを直接提供できる人でありたいと思うとともに、そのケアの効果を伝えられる人でありたいと思うようなりました。
 
まずは私自身が効果的なケアを提供できる人でありたい。その為にマッサージやセラピーを学ぼうとまず決めたのでした。世の中にはたくさんのマッサージやセラピーがあふれていますが、その中でオーストラリアのリメディアルマッサージをまずは選びました。
 
次回はオーストラリアのリメディアルマッサージについて触れてみようと思います。
 

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