教えず感じると、相手も変わる

深澤大輝
ふかさわ:なんか最近のフードサイコロジーは子供の話ばかりだぞ。って言われてしまいそうだけど、今日もその話w
結構ね、教育の話って面白くて、子供の教育の考え方を考えていくと、社会人も同じだし、もっと言ってしまえば、セラピストやカウンセラーだって、経営者だって一緒になる。
自分が続けてきているのも、自分のいい勉強になるからでもある。人にワークをする立場なら日々のトレーニングは欠かせない。
以前、苦労した教え子がいたんだけど。。。そりゃもう、超がつくくらいの悪ガキで、皆に煙たがられて、僕のところにある日突然やってきた。。。

もうね、最初に言っておきますが、、、、

最初、全然っ授業にならなかった。もう動物園状態でした。
それでね、その時、僕もなんとか言う事を聞いてもらいたい状態だったから、あの手この手を尽くして、交換条件とか、世間話とか、その子の好きそうな話とか、鼻先に人参をぶら下げる戦法で、なんとか勉強してもらおうと手を尽くした。
でも、結局ダメだった。それどころか、嫌な事をたくさん言われ、わりとメンタル自身あった僕も少し凹んだ。というか、意識的には凹んでない気がしてたのだけど、気功をやっているからか、何かキツく言われる度に、胸のあたりの気がひどく歪んでいるのがわかった。
胸をえぐられるように苦しかったのに、いい人ぶって笑顔で、授業を進めようとしたのを今でも覚えてる。自分は全部知っていたのにさ。。

あぁ、どうしよう・・・

なんとかしなきゃ、どうしたらいいのかな、そう思って最後に始めたのは感謝のワーク。
意識的にはスルーできてるつもりなんだけど、相手の発言に自分の胸が苦しくなるってのは、自分にも何か似たような後ろめたい想いがあるって事。普段、無意識にうまく隠してるけどね。
それを感謝のワークでアプローチした。やり方は簡単で、イメージしたその子を目の前にして、毎日ひたすらワーク。毎朝晩とり組む。それで2、3週間くらい経ったあたりから、何かを言われても胸の苦しみが出なくなるのがわかった。

自分の先入観が外れる

いつもは胸が詰まる言葉にも特に引っかからなく、聞くとその言葉の先の情景っていうのか、その子の想いっていうのがだんだんと見えてきた。
というか、むしろ、辛かったのは僕じゃなくてお前の方か!って、その子の心の中を垣間見た気がして、辛い想いを共感してしまったからか、僕も泣きかかった。。。結局、僕は、自分の心が乱れる方に気をとられ、その子のメッセージに気づいていなかったのだった。
それから、なんかしらないけど、その子が、自分から勉強やるようになってきたし、なにより、椅子に座ってられるようになった。

自分に腰を据える

僕は、ワークを始めてから、その子に強制するのを一切やめていたので、その子が自分をベースに動き始めた事が嬉しかった。自分の意思をはっきり伝えるようになったし、好きな事に夢中になる力に磨きをかけた。そんで、無事受験も終わり卒業。
僕にとってもこれはいい経験で、ここで取り組んだワークのおかげで、苦手な人と喋るのが圧倒的に楽になった。結局たまたま、その子との相性が最初は良くなかったんだけど、そのやりにくいなって気持ちは、他のシチュエーションで感じる物と根っこで繋がっていたって事。
みんな嫌な想いってのは、鬱陶しいから、心の奥深くにしまっているもので、自分でそれを取り出す事はなかなか難しい。
でも、それをかき混ぜ、引き出してくれる相手が出てきたときには、鬱陶しさを消化していくスーパーチャンスにもなる。

どこまで向き合っていったらいいのか

ある先生は、人間死ぬまで、すったもんだしてるんだよって言っていた。
日常の些細な事に一つずつ取り組んでいくことで、自分が上っ面でなく腰を据えて相手と向き合うことができるので、相手も自分に腰を徐々に据えていくことができる。
人に何かを言って変わってもらうよりは、人間味があって暖かい解決方法の一つでもあるんじゃないかな?
この感謝のワークは、フードサイコロジーでも取り入れているワークだけど、感謝の力って毎回すごいなと想う。
フードサイコロジーで、自分で解決する力をつける技術を身につけてもらうワークをしている。ただ、フォローワークをちゃんと設けている。たった1回だけのワーク、しかも人に教えてもらっただけでは、そんな力はつかない。ちゃんと自分で向き合ってこそ。
人から与えてもらうものは、なくなるけれど、自分から向き合ったものは、残るし次のきっかけにもなる。
あなたの周り、苦手な人いたりする??
後日談:その後、しばらくたってから、たまたま外でその子に出くわした。恥ずかしそうに挨拶してきたから「なんだ、ちょっと大人しくなりすぎたんじゃないの?」って茶化したら、うるせ〜ってハニカミながら言われた。ん〜、いいねっ!enjoy your life!!
>>フードサイコロジーのワークはこちら

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