いいわけ出来ない「いい仕事」

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先日、関わらせて頂いているある会社で、社内のパフォーマンス向上について相談された時の事です。
社内の雰囲気が、あまり良くない為か、ミスがあったり、売り上げが伸び悩んだりしているとの事でした。売り上げを伸ばそうと、色んな策を立ててみるものの、管理する人間がそれを消化する余裕がなく、対策もすぐに実行されないまま、日々のルーチンの中に埋もれていってしまっている状況で、これを改善する方法を相談されました。
そこで、社内を少しみさせていただいて、話を聞いてみて、
「とにかく、いい仕事をしてみてはどうでしょうか。」という提案をしてみました。
最初は?だったと思います。環境を何とかしたいのに、自分が変わるというのには納得がいかない部分があったと思いましたが、1時間半くらい話をさせて頂いたところ、理解してもらえたような気がします。
社内を見ると、皆さん、リスクヘッジを置きながら、自分が責められないように、保険をかけて仕事をしています。その状態では、なかなかいい仕事はできません。リスクを避けることばかり考えて、仕事を楽しむ余裕もなくなってしまいます。
いい研究者というのは、自分の研究をこっそりやって、そのワクワク感を独り占めしながら、研究がある程度形になった時に周りの人に提案していく、というのを聞いたことがあります。ワクワクしながらする事というのは、子供がクリスマスプレゼントを楽しみにあけていくように楽しみで、キラキラとワクワク感に満ちています。
本来の仕事は、こういう楽しみの側面を持っているような気がします。そして、楽しみを伴う仕事は、結果として、いい仕事になります。
いい仕事は、他の人の評価も特に気になりません。その仕事をする事自体に充実感があるので、そこに人の評価がどうでようと、今度は、それを改善する手だてを考えるだけです。そして、それも楽しめる。
こういう風にいい仕事していくと、人と比べることから抜け出せます。
私達は資本主義の影響なのか、必ず、原因を求めて、そこをなくしたり、改善したりしようとします。どこか他と比べて、悪い点を探してそこを攻めようとする癖があります。しかし、仕事に充実感が出てくると、そこを比べるのではなく、自分ができる最高の仕事をしようと想い始めます。
もちろん、いい仕事は頭だけではできないので、心に向き合う必要はありますが、少し観点を代えるだけでも、色々と気付くことがあると思いますので、少し意識してみるのも面白いのでないでしょうか。

banaor

フードサイコロジーアンヴィユ  produced by Ygg Lab. 【HP】http://ygglab.jp/

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