この写真は、ローフードの技法を使ったアイスケーキ。
ローフードというのは、
火を入れないローの状態で作る料理で、
素材が生きた状態で取り込めることから
Living food と呼ばれたりもしています。
ローフードのケーキなどは、
主に水に浸けたナッツなどを、
水分と一緒にピューレ上にして、
その総重量の20〜30%の固まる油分
(ココナッツオイルなど)
で冷やし固めて作ります。
油分が割と入るので冷凍しても固くならず、
融点も低いので口に入れても比較的溶けやすいのが
特徴の1つです。
話は長くなりましたが、
最初に少し変わったという言い方をしたのは、
本来ローフードは火を入れたものを使いません。
例えば、日本のローフードと言ってもいい、
西式健康法でも、
火を入れたものと火を入れないものを
混ぜない方がいいと言います。
今回試作したケーキは、
火を入れたものと火を入れていないものを
混ぜて作ったのが自分的にちょっと変わった
ポイントでした。
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ローフードと寄生虫の話や、
火を入れるものと火を入れないものを
混ぜた時の話などは、
呼吸の料理通信講座(CIB 1)でお話ししていますので、
よかったらそちらで見てみてください。
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また、ローフードの視点からは邪道だと言われてしまいますが、
中温度帯のお湯でナッツやドライフルーツは
洗ってから使うのがおすすめ。
ナッツやドライフルーツなどはカビ毒が有名です。
海外から来るものなんかはカビが生えたりすることもあります。
ローストしたり乾燥の際に熱処理すればカビは死滅しますが、
カビが出した毒は残ってしまいます。
ローフードでは、アクティベーションという処理を行います。
水に浸けてナッツなどを活性化させる工程です。
これをやる前に50度くらいの中温度帯で、
ナッツを一度よく洗ってからアクティベートすると、
臭みがなくなり、甘味が増し、
仕上がったものを食べた時のスッキリ感が圧倒的に増します。
ドライフルーツも同じで、
一度洗ってから酒漬けやパンに入れたりすると、
とっても美味しくなります。
ぜひ試してみてください。
今日は長々書きすぎてしまいました。
お付き合い頂きありがとうございました。
ローフードのナッツのアクティベーションや
それを使った料理の仕方は、
レシピのいらなくなる料理教室(CIB 2)で
お伝えしていますので、
よかったらそちらもチェックください。