(ふかさわ):明日、いよいよ大幅なアップデートになるCIB(呼吸の料理)通信講座のチェックをしていたら、美味しさのエネルギー保存の法則という話にふと意識が止まった。
実は、料理の美味しさもエネルギー保存の法則が当てはまる。。。
チャリのエネルギー保存
小学校の時に理科で習ったエネルギー保存の法則。当時、ギア付きのチャリが流行っていたのでよく覚えている。
例えば、21段の自転車のギアを1段にすると、ペダルの重さがめちゃめちゃ軽くなって坂道を立ち漕ぎしなくても登れるんだけど、なかなか前に進まない。逆に、21段にすると重いんだけど、何周もペダルを回さなくてもある程度の距離を進むことができる。
だから、全体的に見れば、どこに存在しているエネルギー量も一定なんだと。。。そんな風に説明してもらった記憶がある。
味のエネルギー保存法則
そんなんをよく料理中に思い出すことがある。
味もエネルギー保存の法則ではないかと。。。
動物性のものって、美味しい、まぁ、嫌いな人もいるけれど、普通に食べてうまいなぁと、旨味の塊やな〜と、思う。
一方、野菜って、はぁ、優しいな〜、染み渡るな〜、素朴なうまさだな、という感じはあっても、そこまで主張する旨味とかって、最初に感じることは少ないと思う。
植物、動物のエネルギー
そりゃ、それを頂くまでにかかっている時間が、エネルギーが違うのだからしょうがない。動物は、食べ物を食べて、人の手をいくつも経て、僕らが頂く形になるわけだけど、野菜は、食べ物は食べない。
ただ、自然の光や水などの恵みを頂いて、育つことができる。もちろん、どちらにも、そこに育てる方々の愛情が加わるわけだけどね。。
だから、動物性の味を植物性で表現しようと思えば、何種類もの食材を組み合わせないとそれっぽい味は出せない。
色々試して、それっぽい味が出せた時に、使った食材の数とそこにかけられた時間やエネルギーを想像してみると、動物性のものと同じくらいか、それ以上のものが総合してかけられている。
きっと、味にもエネルギーの総量があるんじゃないか。僕らは、いろんな意味でエネルギーを食べているんじゃないかって、思う。そんな風に思うと、植物も動物も奇跡的な仕組みの中にいるんだなと感動する。
それで、そのエネルギーや想いが人に活かされるとすると、想いを意識した料理もこの先、だんだんと重要性が増してくる。ぜひ今晩の食事、食べる前に、作られた過程に想いを馳せてから頂こう!
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