情報をとる前に、まずは捨てよう、そんな話。。。

 
河合:
 
久々の更新です。
4月の中旬から、1ヶ月ほど日本に一時帰国していました。
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約半年ぶりの日本。
日本の四季を感じられるかなと、春の陽気に期待しながらの一時帰国。
実際は、持って行ったトレンチコートの出番はなく、もう初夏から真夏日の様な日々でした。
 
私は長野県の田舎で育ったこともあり、季節の移り変わりの空気の変化や、匂いを幼い時から感じるのが大好きでした。東京でもそれを感じられるくらいになっていたけれど、最近は、繊細な変化よりも気候や自然の力強さや荒々しさが目立っているような気がします。
 
それでも、長野の実家では筍堀りに、山菜採り!!
母を筆頭に、とにかく春の味覚を存分に堪能してきました。
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オーストラリアの四季はやっと1年を知る程度なので、まだ移り変わりを感じ取れるほどではありません。まさに、冬の真っただ中にオーストラリア生活を始め、春が来たんだと思ったら夏に直面し、長い夏が終わるとゆっくりゆっくりと秋が深まるのを感じている。そんなところです。
季節が真逆な日本とオーストラリア。国土の規模も文化も、全てが違うこの国から、改めて日本をながめる。今回の帰国は、そんな感じでした。
 
私の現在の言語力では、日本にいた時の様に情報が自然とはいってくる環境ではありません。自分で必要だと感じ、取り入れようという姿勢をもって見聴きしなければ理解して情報を得るところまではいかないのです。
そして、スーツケース1つで来た私の荷物は必要最小限。物価が高いこともあり、日本の様に気楽に買い物をすることもなく、自力で移動をすることを考えて、モノを増やすことはほとんどありませんでした。
 
そんな環境は日本に居たらなかったなと。
 
今回の帰国では、今後もオーストラリアでしばらく生活することになりそうなので、叔母の家に預けていた私の所有物はほぼ片づけてきました。洋服類も、必要なものだけオーストラリアに持っていくことにし、そのほかは一度すべてリサイクルと処分。
 
そして驚く自分の持っているものの多さ。あぁ、私はこれでもまだこんなに持っていたのかと。オーストラリアでの生活がシンプルになっていたので、本当に驚きました。
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そして、日本は、とにかく物、モノ、ものに溢れているなぁと改めて。それは恵まれているということでもありますが、物質、消費主義がの色が強いなぁと。
 
近年、断捨離や片づけ、整理整頓、収納、そしてフランス人のライフスタイルが注目され、様々なブームを巻き起こしているのはまさに、モノにあふれているからだろうと思います。
 
物だけではないですね、情報も同じです。情報が溢れていて、必要としなくても入ってくる。その結果、必要なものでなくても手に入れ、手元に置いてしまう。
 
そしてその繰り返しの中で、本来の自分の欲求や充実感、満たされている感覚というのは麻痺してしまい、何かを得る刺激にのみ反応していていく。得ることに傾き、手放すことが難しくなってしまっているそんな状態です。
 
それは物だけでなく感情も同様に。今の自分自身、その状態になっている自分を見ることが難しい状況です。やはりより刺激的な物を求め、その結果充実感や満足感、幸福感を得ようとしています。
日本の特に大都市で生活していると、否応なくこの状態になっているのだと私は思います。
 
そしてもっと、もっとと頑張ろうとしたり、外に何かを求めていく。私もそうだったなぁと2,3年前を思います。はやりの本を読んで、実践しようと試み、でも続かなくて変わらない。
 
そんな感じでした。
何か変わったらもっと素敵なのに、といつも感じていたわけです。それが、もっともっとと何かを外に得ようとしていた状態です。その状態から抜け出す、変化させるという表現は適切ではないように感じますが、結果的にそうなったことで、私は今、オーストラリアにいます。
 
やってみたいと思ったことをその時その時で選んで進んでいます。今までは色々と考えすぎていましたが、今は心地よいと感じたものを選ぶシンプルな感じです。シンプルだけど、今まで以上に充実感、満足感を感じて生活しています。
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とはいえ、不安だってあるし、心配事もなくなったわけでもありません。それがあって当たり前で、良いんだし大丈夫と、その状態をひっくるめてみていられるようになっただけの事。今の自分自身を知り、眺めていく。そんな感じです。簡単なようでちょっぴり難しくて、でも一つ山を越えると楽しくなっていく。
 
そんな感じです。
 
そんな私は、日本でやはり本を読むことが大好きだなということも改めて実感しました。紙派の私は、本というものを手元に置いておきたいのですが、現在の生活を考えると、日本の本を購入すること、手元に置くことがとっても難しい環境です。
 
そしてついに、電子書籍に手を出すか、悩んでいます。
 
紙に近い、読書のあの感覚もほしい私は、タブレットではなく電子書籍端末の分野を検討中。
 
あぁ、本が読みたいとふつふつしている感情の中の更新でした。
 
今なら、活字を読む時間がなくても映像で勉強することもできますけどね。。。
 
では、また近況レポートします!
 
ゆうき
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