王者の風格の料理を作る。。。

この前、今話題?の『君の名は』を見てきた。と言っても、自分から行こうというよりは、半ば誘われる形で行ってきた。 正直、あまり気乗りはしていなかった。ところが、最初のオープニング2秒くらいで、ちょっとうるっときてしまった。 まだストーリーは始まっていないのだけど、映像を見たときに、その裏側の想いが伝わってきた気がした。存在感のあるものは、あるだけでいいなぁ・・・っと。何もしないのに、そこにいるだけで、輝きがナチュラルに伝わるような気がした。

ふかさわ@ふーころ
 
この前、今話題?の『君の名は』を見てきた。と言っても、自分から行こうというよりは、半ば誘われる形で行ってきた。
正直、あまり気乗りはしていなかった。ところが、最初のオープニング2秒くらいで、ちょっとうるっときてしまった。
まだストーリーは始まっていないのだけど、映像を見たときに、その裏側の想いが伝わってきた気がした。存在感のあるものは、あるだけでいいなぁ・・・っと。何もしないのに、そこにいるだけで、輝きがナチュラルに伝わるような気がした。
予想外にアテられ、いや、恐れ入りました。。。(見てない人は是非!)

背景をどう描くか

と、映画の話をしたいわけではないけど、結構個人的には、あぁ、そうだなと思った部分も大きかった。
今ビーガン料理の世界は、結構変だったりする。ビーガンだからビーガンの食事情はナチュラルだろうと思っている方は多いと思うけれど、意外にケミカルなものも多い。既製品やレシピにも添加物が入っていたりする。(普通のものに比べれば、まだマシなんだろうし、どこまでをケミカルとするかは人による、、、)
今、とある食材を使った料理の研究で、その中で水と油の乳化をビーガンでどうやるかを研究中なのけれど、乳化剤としてのレシチンを使えば、とっても簡単にいく。
レシチンは植物由来もたくさんあるので、使っても問題ないんだけど、個人的には、食材に含まれている乳化成分で乳化する方法をとりたい。
例えば、みんな大好きマヨネーズなんかは、もともと、アリオリソースみたいな物から始まったと言われている。要は、ニンニクマヨネーズが原型。
そもそも、マヨネーズというのは、卵黄、ビネガー、オイル、塩こしょうで作る。普通は、水(ビネガー)とオイルを混ぜると、一瞬ちゃんと混ざるんだけど、時間が経つと、水と油に分離してしまう。ところが、マヨネーズは、水と油を卵黄の乳化作用で繋げているから分離せずに、ずっと白くもったりしたフォームを保てる。
ところが、マヨネーズの原型は、卵黄を使用しなかったという説がある。卵黄の代わりにニンニクの乳化成分を使ったのだ。(とあるレストランで、その作り方を初めてみて感動したのを覚えている。)
と、ちょっと硬い話になってしまったけど、ベジタリアン(特にビーガン)の文化は、今、明らかに動物性の文化を追っかけている。味だったり形だったり、それはそれで大切な事なんだけど、完成した形だけを追い求めると、中身を忘れてしまったりする事もある。
逆に、料理自体の完成系はあまりよくなくても、いいなぁと思う料理には、風格がある。美味しいとか、美味しくないとかじゃなくて「何かのヒキ」が料理にある。その源一つは、どういう状態で料理と接したかと言う「想い」の部分も関係あるんじゃないかなと思う。

料理の風格を大切に

その想いが人に伝わるかどうかはひとまず置いておいて、伝わる人には伝わるし、伝わらない人には伝わらなくてもいいと思う。
むしろ相手に完成した料理を評価されるところよりも、そういう気持ちで作ることがとても大切で、その気持ちが料理に入ると、無意識に相手に想いがつがなる気がする。料理を作る人は、素材と頂く人のつなぎ役かもしれない。
それだからか、作る時の想いが中に詰まった料理というのは、なんとなく見るだけで美麗さがあるし、食べれば美味しさを超えたストーリーも味わえる。
そう考えると、「美味しい」という言葉は、「うつくしい味」と書くけれど、味と料理自体の風格(込められた想い)から伝わる両方があって美しく、おいしいという意味なのかもしれない。結果(味や盛り付け)はどうであれ、一生懸命作った料理は、それだけで存在感がある。
と、まぁ、ロマンティックな話してますが、これ、難しい話じゃないんですよ。これは、料理人の話じゃなくて、結構日常的な料理の話。普段作っている料理のことで、いつも何気なく作る料理も完成形がうまいかどうかよりもどんな気持ちで料理したかという別の価値観を組み込んでみると面白くなる。味ばかり求めず、中身のある料理を作る。ダブルな価値観で調理する。
僕は呼吸の料理というのを通して、それをやっているけれど、呼吸の料理じゃなくてもよくて、ぜひ、いつも料理を作る時、作っている自分や頂く食材に想いを馳せながら料理してみると、いつもの料理にきっと王者のような風格が出るかもしれないです。今日からチャレンジしてみてください!
 
でも、それって当たり前だけど、やろうとするとどうやって気持ちを込めていいのか分からない!って思った方は、呼吸の料理がオススメです!笑
(今度、料理教室もありますよ!笑)

【料理教室情報】

東京での久しぶりの料理教室です。
詳細はコチラからもご覧いただけます。
> https://www.facebook.com/events/1037937882909851/
■日程: 2016年9月19日(月)10:00~14:00
■場所: 湯河原リトリート ご縁の杜
http://goennomori.jp/access.html
神奈川県足柄下郡湯河原町土肥5-4-6
JR湯河原駅 徒歩5分
TEL:0465-64-0150
■持物: エプロン・三角巾・包丁・手ふき
■参加費:¥6500税込 (講座料・食材費・ランチ代 込)
■お申込とお振込
お電話で直接0465-64-0150にお申込後、お振込ください。
振込先
さがみ信用金庫 宮上(ミヤカミ)支店
普通 0141006 深澤里奈子(フカザワリナコ)
◇特典!・温泉入浴もできます!@1080ミニタオル付
・イベント参加割引!
イベントの前日当日の宿泊を20%割引にて泊まれます♪
詳細はコチラからもご覧いただけます。
> https://www.facebook.com/events/1037937882909851/
 

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