魅せないこっそり料理①

昨日お招き頂いた集まりは料理内容に沿ったのか、熱く情熱的な会だった。
その中で、なぜか、料理は誰でもできるという話になった。
この手の話をすると、それは料理が出来る人の話じゃないのかと、
説明がややこしいので、控えていたが、たまたまその話になってしまった。
料理が出来ないという人の料理を食べさせて頂く事もあるけれど、どれもほぼ例外なく美味しい。
料理がうまい人よりも断然美味しい場合も少なくない。
料理が出来ない人の中には、その人自身が自分に思い込ませている場合も多く、
人の真似をして、その他人の料理を必死に追い求めるところもある。
そうすると、いつまで経っても、自分らしい料理にならないし、
見た目や味ばかりが気になってしまう。
東京の駒込にレストランkyaraという昔ながらの洋食屋さんがある。
料理にも色々とこだわりがありそうなのに、一切説明をせず、
盛り付けも、味もこれといって特徴は無いお店なのだが、
一度食べてしまうと、なかなか忘れられない、
色んな風景が映像として、体に響いてくるかのような味がする。
 
どんな人がされているのか厨房とフロアを見てみると、
素朴で料理が好きそうな感じのシェフのおじいさんと、
小さい頃に近所で見かけたようなおばあさんがされていた。
華やかではないが、一口食べると、作り手とそれまでに込められた様々な流れが、
こっそりと背中を一押ししてくれるような料理で、
料理人は脇役で、料理がちゃんと主役になっている料理だ。
一見、簡単に出来そうだけれども、こういう料理は、
なかなか作るのが難しい。作品として作ってしまうと
料理は主役になりにくいし、こんなに心を込めました、
なんて言っても難しい。
そういう意味では、仕事としての作り手にとっては、苦労が多くなるが、
ちゃんと生きた料理になっていく。
 
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